花見
「つーきしまあ!!」
「わわ、六臂さん酒くさっ………」
「えー?そんなことないよ?」
六臂と二人きりで花見に来ていた月島だったが、トイレにとほんの数分席を外した隙に六臂はほんのりと顔が紅潮していて明らかに酔っ払っていた。吐く息も酒臭い。
六臂の周りを見ると空になった酒瓶が数本転がっていた。
「ちょ、こんなに飲んだんですか!?」
「だってえ。月島帰ってくるの遅いんらも……」
呂律も回らなくなってきているようだ。
そんな六臂が可愛いと思ってしまうあたり自分もあれだと思うが。
そんなことを考えていると六臂がまた酒が入っている瓶を口にしゴクゴクと飲み干し月島は慌てて止める。
「これ以上飲んだらだめですって!!んん!?」
「へへ、月島も飲んれ?」
「僕お酒飲めないんですっでばあ……」
咳き込む月島を見て楽しそうにケラケラ笑う六臂に月島は溜め息を吐く。酒のせいか頭がふわふわして視界が歪んだような気がし、月島はそのまま意識を手放した。
チュルチュルと湿り気を帯びた音がする。
なんだか身体が熱くて心地良いような……そんな感覚に月島は目を開けた。
「あれ。僕寝てた?」
酒のせいか頭も痛い。そのまま起き上がると月島の思いもよらなかった光景が目の前に広がっていて思わず叫び声を上げてしまった。
「六臂さん何して!?あっ…そんな強く吸わないで……」
六臂が股間に顔を埋め、自分の性器をあいぶしていて、月島が目を覚ましたのに気付き顔を上げた。
「月島やっろおひらあ!わはししゃびしかったんららら………」
「しゃべらないでっ。舌やばいですっ……」
「ひもひいい?くひにだひれ?」
ジュルジュルと奥まで咥えられ、生温かい口の感触に我慢できず、月島は六臂の口に勢いよく射精してしまった。
「んんっ!わあ。精子いっぱい出たね?」
少し顔にかかったのか口を白く汚し笑う六臂は凄く妖艶だった。
射精したばかりだというのにまた身体に熱が集まってきてしまい気を逸らそうとしていると、六臂がコートを放り、ショーツを脱ぎだした。
「ろろろ六臂さん!?何やってるんですか!?ここどこだと思って!!」
「えー?らってえ。月島の舐めてたらおまんこ疼いてきちゃったんだもん。それに何か熱いしいいでしょ?」
わざとらしく首を傾げ、熱を帯びた視線を向けると、六臂は月島に乗り上げた。
「あっ!あんっ…月島ぁ!ひゃあぁぁ!!」
月島の胸に手を置き騎乗位の体勢で六臂は喘いでいた。こんなに声を出していたら誰かに聞かれてしまいそうなものだが、他の花見客は帰ってしまったらしく誰もいなくなっていてその心配はないようだ。
六臂が腰を振る度に愛液が滴り月島のズボンを汚す。
月明かりに照らされて六臂が月島を咥え込んでヒクついているのがよく見えて凄く卑猥で月島はゴクリと唾を飲む。
「あっ、月島ぁ!私もう……」
「僕ももう…一緒にイキましょうね?」
微笑むと月島は六臂の腰を掴み下から突き上げた。
「あぁ!らめっ!クる!キちゃうぅぅ!!月島の精子いっぱいでてりゅぅぅぅ!!ふぁぁぁぁ!!」
子宮に熱い精液を放つと六臂も絶叫し絶頂を迎えた……
「六臂さん起きて下さいってば……」
「んん……」
情事後意識を飛ばしてしまった六臂の身体を清め、起こそうと試みるが六臂が起きる様子はなく、月島は諦めると六臂を抱き上げタクシーを呼ぶのだった。
因禁5で配ったペーパーです。
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