食べたい




    空腹時は危険です








「腹減った」

「もうちょっと待ってて下さいね?」


背後から男の空腹めいた声が聞こえてきた。少年はそれを感じながら、料理する手を進めている。


「ソコの、一口だけなら食べて良いですよ?」

「…」

「静雄さ―っひゃっ!!」

「一口だけならおkなんだろ?なら、さっさとヤろうぜ?」


振り返る隙もなく、いきなり下半身を握られ、カチャカチャとベルトが外される。


「あ。駄目」

「俺は腹減ってんだよ。料理が出来るまで良いだろ?」

「だ、駄目ですってば…今夜、は、煮込み系じゃ…な…」

「分かった」


(ほっ)


「突っ込みながら料理しろ。動かねぇでやるから、な?」

「は?」

「は?、じゃねぇよ。出来るのか出来ねぇのかハッキリしろ。このまま、無理矢理に犯しちまっても俺は構わねぇけどなぁ」


キュッと優しく抱き締められると、少年は流される様に頷いた。それが、後悔の素になるとは今はまだ知らなかった






    いたい









     空腹時には、大好きなあのコを食べましょう










終。
2010*08*28
-umi-
- 17 -

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