監禁

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気が付くと私は見知らぬ部屋で横になっていた。白い天井。微かに匂(かお)る花らしき香り。ルキアは状況を把握すべく、上半身を起す






   監禁







「こ、此処は、ど…!?」


云いかけた瞬間身も凍るような禍々しい霊圧がルキアを襲った。振り向くと男が立っていた

「…む…ら…ま…さ…?」

「ほぉ?私の事を覚えていたのか。まぁ良い。君は今私の手の内にある」

斬魄刀達を操っている黒幕

「貴様。私をどうするつもりだ」

ルキアに向けてカツカツと歩を進める

「一護はどうした」

ルキアの質問には答えず村正は長い爪で、ルキアの顎を上向かせる

「っ、何のつもりだ。此所から出せ!」

「やはり良い顔をしている。身体付きも」

「??」

会話が成立していない

男はその長い爪を瞬時に短くし、ルキアの頬に触れるや否や…

「んぅっ…ふ…」

キスをし、拍子にベッドに倒れ込む
「ぃゃ…んんっ」

抵抗の声を上げるが、村正の唇で塞がれてしまう

「(助けて、誰か)い、一護…」

一護の名を呼ぶが、彼は此処には居ない

村正は唇を離す

「っはっ…はぁ、はぁ…」

眉をしかめるルキア

「黒崎一護。彼なら私の同胞が捕らえ、牢屋に入っている。君達はソウ云う関係なのか?」

「なっ」


"あの一護が捕まった"のと"一護との関係"を云い当てられた2つの驚き。誰も知らない筈。公にはしていない。ましてや、つい先程出会ったてばかりの敵に

「あの男も同じ事を云っていた。君は、「朽木ルキアは何処に居るのか」と。安心すると良い。命は無事だ」

内心安堵するルキア。だが再びルキアの苦しそうな声がした

「んふ…ゃめ、」

村正のキスは次第に激しくなっていった

「増々君を手に入れたい」

「んく…はっ離s…」

舌を入れられ
絡められ


そして



何処か優しくもあり寂しくも感じた。やはり激しいのが強くルキアを快楽の海に誘おうとする

(やばい。このままではコイツに流されそうになってしまう…心よりも身体が受け入れてかけている)

「朽木ルキア」

耳元で低い声で呟かれるとピクっと反応した


「幾ら泣き叫んでも構わない。だから」

-さぁ、私に全てを委ねるんだ-

催眠の様なモノを掛けられ

***




「…はい…村正様」

トロンとした表情に変わったルキアを見て、村正はほくそ笑んだ

-其れで良い。"私の"ルキア-





終焉.
2009*09*30
-umi-
まさかの村正×ルキア。監禁されたルキア



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