Worst Finch!!
「や…」
「どうしたんだい?」
「ス、スカイハイのが…はいっ…て」
「だって挿れて良いと云ったのは君だよ?バーナビー君」
初めて肉体関係となって繋がる瞬間。いざ挿入してみると、解したものの受け入れるには穴がきつく、バーナビーも不慣れなのもあり先端で止まってしまった。
「やっぱり…無理…」
「そう?ワイルド君には奥まで許しているのに?」
虎徹とは肉体関係になった事などない。時折、虎徹の名前を出してバーナビーをからかう。バーナビーはバディとしてではなく、恋愛感情とひて虎徹が好きになっていた。しかし、それを本人に告げる事なく今に至っている。キースもそれを内心知りつつ、バーナビーに云い寄ってその弱みを握り、擬似恋人同士の関係を結ばせて独り占めする。
「お、おじさんは…」
「"おじさんには告白できないけど、抱いて欲しい"、のでは?」
「っ」
図星。そうだ。肉体だけの関係でもなりたい。でも臆病な僕はそんな事を云う勇気もない。この弱みを握られたキングオブヒーローとの関係を続けていく事しか出来ない。"僕はスカイハイが好きなんだ"と自己暗示を掛ける。そうすればいつか、虎徹への恋愛感情もキースに向かうだろう。
「安心したまえ。君の気持ちはワイルド君には内密にしておいてあげるから」
「あ、」
ゆるゆると奥へ入り込むキースの肉棒。
「気持ち良く抱いてあげよう。そう、ワイルド君など忘れてしまう程に」
「ああ…」
「君はただ傷付いた小鳥の様に可愛らしく痛そうに弱弱しく鳴いていなさい」
「痛…やぁ…」
「可哀想なバーナビー」
Worst Finch!!
終。
-umi-
2012*04*25
黒空兎。
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