トイレットペーパーは大切に使いましょう



用を足しに来たのに、突然あの人の顔が浮かんで処理する羽目になった。用を済ませてから個室に入り、ズボンと下着を下ろす。僕のモノを素手で静かに掴む。上下に扱きながらあの人の顔を思い出す。優しい瞳で彼を思い浮かべる。





*.*使*.*






「ん…」

溢れ出す精液をトイレットペーパーで拭う。まさか本当にこんな場所で自慰するとは思わなかった。本当は大嫌いな筈だったのに。あんなおじさんにするなんて。まだとは認めたくない。悪魔でも仕事だけの関係でいられればそれで良いのい、自分の感情がそれを許してはくれない。身体があの人を欲している。だから今、こうして慰めている。

こ…てつさん

いつ誰かが入室してくるか分からないので声は極力小さく。

んくっぁあ!!

「(ああ、早く仕事終わらないかな)」

仕事が終われば、あの人の顔を見なくて済む。そうしたらこの感情も治まり、慰めなくてもよくなると思っていた。

トイレットペーパーの山が便器の中に溜まっている。

「(無駄な事をしてしまった)」

  
    



トイレを出て廊下を通り、デスクに戻る。すると今さっきまで思い浮かべていた顔が僕の隣で座っていた。恰好良いとは云えない表情の彼。おじさんでヒーロー時も恰好良くないけど、その腕に抱かれてみたいと思う。






*..*..*END*..*..*
2012*03*19
-umi-
兎→虎。トイレで自慰ネタ。
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