その子ども、危険因子につき







−産まれてくるその子どもは"人間ではない"産まれてくる姿は"人間"と変わりないのに−











可哀相に…これから産まれてくる子どもは決して祝福されないだろう
必死に産声を上げながらも、母親に抱かれもせず
父親にすら存在を隠され
"何故産まれてきたか"を一生背負う事になるかもしれない
だが、唯一の救いは
この子どもが"双子"であった事だろうか?
ならば、この"子ども達"を一生賭けても護らねばならない
アイツとの約束でもある
"人間"のままでいられるならば俺が育て続けられると

嗚呼
出来ればもう少しこの子ども達と一緒に過ごしたかった…



  「愛しの子どもらよ、永遠に祝されべからず」


産まれた夜は大事件の始まりでもあり
俺の闘いでもあった
この子ども達が産まれたら、一番に囁いてやりたい言葉がある


  「愛しの子どもらよ、永遠に祝されべからず」


どんな子どもにも愛される権利がある
だって"まだ人間"じゃないか










終。
2011*07*23
-umi-
獅郎さんが好きです。
- 12 -
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