咽ぶ花に蜜蜂は漂う


あの人の事が気になって仕方ない。初めて会った時から、ずっと脳裏に焼き付いている。男も同じ気持ちだった様で今、こうして再開出来た喜びを身体で表された。


「や、」
「安心しろ。誰も来やしない」
「そ…いう問題じゃ…ん…」

ネェル・アーガマで保護をしてから数日後、身体のリハビリの為に、艦内の簡単な整備を手伝う事になった少年。そんな中、男はつなぎ姿の少年を呼び出し、自室へ連れ込んだ。



「整備の手伝いしてるんだって?」
「はい。お世話になったのもありますし、先生がリハビリとして提案してくれたんです」

最初は他愛の無い話題だった。が、次第に男はつなぎ姿の少年に、理性で押さえ付ける抑制力を奪われかけていった。

「バナージ」

そう呼ばれ、身体を抱き寄せられ、ファスナーを下ろされれば子どもでも何が起こるかは予測は出来る。

「駄目…」
「抱きたい」
「リディ少尉」

「なら、キスだけ」



大人は子どもに無理させない程度に愛を与えていく。

「…ソレだけなら…」






   








終。
2011*12*12
-umi-
12*04にpixivであげたリディバナ。
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リゼ