こんにちは、ひとりぽっち。


2016.08.10 Wed 00:32


紅蓮の月が

宵闇で

彼の命を

照らしだす


白く輝く満月より

暗く潜む新月より

伏せた睫毛が揺れるよな

儚く健気な三日月が



とくり

どぷり

ふわり

ぷわり



美しい

彼の

瞳の面影を

重ねて

涙を

呑み干した。




(おめでとう、最愛の君。どうか今日だけの逢瀬を、)

2016.08.10 Wed 00:25

階段の上から

藍色の声が降りてくる


陶器のような肌をした

薄い唇の其の人は

もうずっと逢えていない

側に行くと決めた方



なすすべもなく

ただ見上げ

音の出せない唇で

弱々しくも弧を描くと



待っていると諭すよに

三日月のような瞳で

息を零して下さった。



(お許し下さい、愛してしまったのです。)






2016.08.10 Wed 00:19


「全部やろう」



色とりどりの

飴を差し出し

私の手には

彩が降る


きらきら

光を弾いては

甘い香りが

広がって



君の呼吸を感じて

見上げると

まるで、生きてるようでした。




(覚めるな、醒めるな、心臓よ今止まれ。)

2016.08.10 Wed 00:15

「***」


笑顔で貴方が

名前を紡ぐ


思わず、頬は解けて

溶けて、綻ぶ


なんて幸せ

なんて恋


嗚呼、なんて




愛しい夢。



(カナシイから始まる夢物語)



2015.11.10 Tue 08:45


君を夢に見る


「可愛くなったね」


って


抱きしめてくれた






夢なのに


夢だから





なんとも頼りない


永遠の愛を


誓えた。





(いつか会えたら、一緒に愚かに生きましょう)



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