宿主とトイレセックス
どうしよう。ここは現実学校だというのに佳くんとえっちなことをたくなった。なんてことだ。いやいやいや何考えてんのボク?!って自分でも思う。だけどなんとか1日をやり過ごしていたらもうお昼休みで、ボクは机に突っ伏して寝て居る佳くんのそばまで走った。ファンクラブはシカトした。そんなやつらに構ってる暇なんてないんだボクの今の願望を言えばボクの大好きな前田佳くんからただ触れられたい。ボクからも触れたい。それだけ。

「ーっけ、佳くん起きて…」
「…ん、ぁあ了なに…?」
寝ぼけ眼の佳くんも素敵だなあってそんなことを考えてる場合じゃないんだどうしよう今すぐキスしたいしキスされたい。
「……ちょっと、こっち来て」
ボクはそう言って佳くんの腕をひっ掴みとりあえずトイレまで急いだ。

×××

「ンッ佳く、ん…んぅ」
男子用トイレの狭い個室内で抱きしめあい身体を密着させてちゅっちゅと互いの唇を食み吸い合う。ああ気持ちいい。それだけで幸せ。佳くんの了承はなんとか得ることが出来て良かった。『馬鹿か』って言われて呆れられて嫌われちゃうかと思ったら案外あっさり『まあ了も男だもんな…』と納得してくれた。ほんとに良かった。だってボク佳くんに嫌われたら今すぐにでも学校の屋上から飛び降りれる。まあそんなことをしようものならいよいよほんとに愛想つかされちゃうかも。でもボク実は分かってるんだ。佳くんならそんな屋上から飛び降りそうなボクにダッシュで駆け寄ってフェンスを登るボクの身体をその両腕で抱きしめて止めてくれるんだって。ふふ、幸せ。
「はぁ…りょ ぅ」
「んん、佳くん…すき…だいすき…」
ちゅと一度離れた唇をもっかい合わせて、薄く開いたその隙間からボクは佳くんの口内に舌をゆっくりと入れた。佳くんも舌を絡ませて来てくれる。ぺちゃくちゅとお互いの唾液が舌が絡み合いああ息がしにくくてか幸福すぎてか頭がぼーっとしてきた。佳くんはボクの舌を軽く吸ったり甘噛みしたり。ほんとにきもちよくてもうここが学校なんて忘れてしまいそうで佳くんのことしか考えられない。そうしたら自ずとボクの自身が主張してきちゃうし後ろの孔が疼いてきた。ああ佳くんにめちゃくちゃにされたい抱かれたい。そんなことをぼんやり考えていたら佳くんの膝がすり、とズボンの上からだけどボクの自身に触れてきた。ぅわちょやばい勃っちゃってるってばれた…!まあこんなに身体を密着させていたら気づく方が当たり前だと思うけどさ。それでも重点的にボクの自身をその膝ですりすりと煽ってくる佳くんも結構やらかしちゃう方だと思う。ボクは佳くんの背中に回して居る手の力を強くした。ボクがもたれかかって居るドアがギシって音を立てた。佳くんの唇がちゅると音を立てて離れた。心底名残惜しいと思う。
「…了、抜いてやろうか…?」
つらくね?と小さい声で佳くんが心配そうに聞いてくるのでボクはうなずくしか身を委ねるしかないんだよ。

×××

「ァッぁんっ んン…!」
ぐちゅぬちゅと佳くんがボクの自身を上下に扱く。ボクはその快楽になんとか耐えながら佳くんの両肩に両手を置いてるんだけど我慢出来なくてボクの身体ががたがたと震えた。その振動が伝わるのか背後のドアがぎいぎい音を立てるので、これ、外にバレてないか心配になってきた。だからなんとか喘がないように頑張るんだけどああ無理きもちいい。自身からとぷとぷと先走りが出て佳くんの右手を汚しちゃってるっていうのが嫌でもわかる。だけどそれがひどく興奮して尚更勃起した。
「ぅぁ、ァぁ あ!んぅ…っ!け、佳くんそろそろ限界ッ…!出ちゃうよぉ…!アぁッ」
きもちよすぎるせいでだらしなく開いたボクの口の端から唾液が垂れていたのか、佳くんがボクの顎から唇までをぺろりと舐め上げた。それと同時にずりゅずりゅと少し爪を立てて自身の先端を擦られるものだからもう喘ぐことと泣くことしか出来ない。
「んっ…出して、良い、から」
「で も ぁ、佳くん、ッの て、よごしちゃ、ァ、ぁうッ!」
「ティッシュ、使う から、安心しろ」
カラカラと音がしたかと思うと自身の先端にがさがさしたものをぎゅうと押し当てられた。その感触も卑怯だよほんと…!
「イく、ィく、イっちゃ、ぁう…!!!」
その瞬間膝ががくがくして、ボクは佳くんの手で射精した。

×××

「はーッ、はあ、はー…」
身体の重心が定まらないボクを、佳くんが抱きとめていてくれた。ボクは真っ白になった頭の中で、ただ制服越しに触れる佳くんの体の暖かさに溺れていた。
「…りょ う。だいじょぶ?」
「はあ、はっ…だいじょう ぶ…たぶん…ごめんね、佳くん…」
「んーん。了めちゃくちゃかわいかったよ」
「ぁは…ほん、と?」
「ほんとほんと」
「ねぇ、佳く…ん」


宿



(佳くんの、ボクにさせて?)
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