今日はポッキーの日
今日は瀬人が学校に来て居たのでなんとなく嬉しかった…のに、何故か今日に限ってみんながオレに声をかけてきた。ぇ瀬人と喋れん。
「前田くん前田くん」
今も目の前に遊戯とアテムと獏良と御伽が居る。
「ん?なに?」
「今日は何日だ?」
「11月11日だろ」
オレがそう言ったら四人がにやりと顔を合わせて笑った。
「…アレ違う?」
ていうかオレの隣の席の瀬人がめっちゃ睨んでくるんですけどマジで睨んでくるまじでどうしようやめてみんなやめてオレに構わないでとか思っていたら獏良が鞄からお菓子らしい箱を一つ取り出した。
「…ポッキー?」
「そうだよ前田くん!今日はポッキーの日だよ!」
「…ぁあそうなん…」
「それが佳になんの関係があるというのだ」
オレが言おうとした言葉を瀬人にとられた。ああ苛々してる瀬人めっちゃ苛々しとるが…
「海馬くんには言ってないよ」
「獏良くんナイス」
獏良に御伽イイイイィィィィ!!!瀬人の神経逆撫ですんのやめてえええぇぇぇぇええ!!!!!隣の瀬人を見るとどう見てもブチ切れ寸前である。どうすんだよこれ。
「なん…だと…?!」
「というわけでハイ!前田くんとポッキーゲームを開催しまーす!」
「相棒よく言ったぜ!」
ブチ切れ寸前の瀬人から顔をはなして四人を見る。…ポッキーゲー…ってあれかあれしか思い浮かばねえわ。瀬人の顔を見ると意味がわかっていないみたいでまだセーフ。セーフオレ。
「…オレ裏が読めたからかえr「そんなこと言わないでー前田くーん」獏良とめるなおねがい」
お願いとめてくれるな。オレはそう思っているのに瀬人がぶち壊した。
「ポッキーゲームとはなんだ?」
「ぇ瀬人知らねえの?よし一緒に帰ろう瀬人」
「ゲームとならばオレは退くわけにはいかん!!!」
「ぉー海馬くん言ったー」
「遊戯…瀬人をのせるな」
「だってねーじゃあはいまずはボクと佳くんね」
「いや御伽よなんで?」
「さっきジャンケンで勝ったから」
「ああそう…だから他の奴が睨んでんのな…」
遊戯アテム獏良が御伽を睨みまくっている。いやお前らも同じ穴の狢だろうが!!ってオレがちらりと瀬人を見るとブチ切れ寸前だったのから変わりハテナマークを大量に浮かべているようだった。よしまだセーフ。オレがそんな事を考えていると御伽がポッキーを一本取り出し口にくわえて来た。
「な?!!!??!」
瀬人が目を見開いて驚いている。…いい加減にこれは説明しないと…
「…瀬人、ポッキーゲームてポッキーを両はしで互いに食べながら口離した方が負けで結論といえばポッキーゲームてキスする為のゲームだから」
「なんだと?!!?貴様らオレの佳とキスをするつもりか!!!」
「前田くんがいつ海馬くんのものになったの?」
「獏良ナイスツッコミだぜ!」
「んー」
御伽はマイペースすぎるし瀬人は怒り狂っているしいやいやいやなにこのカオス。
「先に言うとオレ負けるぞ?」
正直まだ命が惜しいもので。瀬人以外とキスでもしようものなら瀬人にぶち殺されかねんs…
「ああ前田くん負けた方が勝った方にキスだぜ」
「ぎゃああああああなにそのオレルール!!!!!」
「「「皆んなで決めたー」」」
「んー」
「御伽もいい加減にポッキーはなせよ!!」
「…佳」
「ん?なに瀬…」
ぐいと隣から引っ張られたかと思えば瀬人の顔がちょう近いってかキスされてんのかこれ。数秒間があって、瀬人の顔が離れる。
「…ふぅん、このオレならば佳とキスし放題なのでな愚か者ども!!!」
ワハハハハと馬鹿笑いをしている瀬人。ぽかんとしてるクラスメイト諸君。
「…………………………………おい瀬人よ」
「なんだ?佳」
「公開処刑なんぞすんなボケエ!!!!!」

…結局、オレは瀬人に蹴りを食らわせた。
もうポッキーの日とか意味わからん日作んなよ世間さま。






(軽くしにたい)
- 17 -
[*前へ] [#次へ]
戻る
リゼ