海馬社長とハロウィン時のセックス
「…佳」
「ぁ持ってきた?」
「…っああ…」
瀬人が持って来たのは猫尻尾型バイブ。つかほんとに現実に存在すんのなそんな玩具。AVでもろくに拝んだことねえわと瀬人の手に握られているそれをじろじとと珍しげに見つめてベッドの上で足を組んで座っていると瀬人がもそもそとベッドに上がって顔を赤らめたままオレにもたれ掛かってきた。
「…っけ、佳、持ってきたから…っ」
「じゃあ猫耳カチューシャ着けて。ハイどうぞ」
それは先程瀬人がダンボールから取り出した物だった。瀬人がずいと頭を向けてきたのでオレが瀬人の頭にそっと乗せてやる。瀬人の髪の毛に綺麗に合っていて中々良い。
「あーかわいい可愛い」
オレが素直にそう言うと瀬人は頭の上に乗っかっている猫耳を確認するかのように自分で自分から触っていた。
「…む、むぅ…」
「似合う似合う。にゃあって言ってみてよほれさーんはい」
「………にゃ ぁ………」
「あー良いわ。瀬人かわいい」
「…かわいい、か…」
「瀬人?」
「なんでもない…っ」

×××

オレは先程まで佳に中途半端に弄られていた自身と後ろの孔が疼くのが分かった。それなのに佳はそんなことも忘れたのか「かわいい可愛い」とだけ言い微笑んでくるああ憎たらしい…!オレはと言えばそんな冷静な状況じゃないというのに。さらなる刺激が欲しくて自身が、物欲しげに孔がひくひくと強弱するのが自分で嫌という程理解できる。良い加減佳に触ってもらいたいがここからは自慰だ。それも佳の目の前で、自分でバイブを挿れ動かしてイかなければ。しかし佳にオレの痴態をまじまじと視姦されるのかと思えばオレは興奮して更に勃起し先走りがまた一筋流れた。今は前を開けたワイシャツを一枚羽織っているだけだから佳にバレただろうか。いやそのくらいで照れてどうするこれからのことを考えろ。
「…んっ…佳…、バイブ、を…舐めても良い、か…?」
刺激が欲しくてオレが涙目になりながら、正直に言うと佳に懇願しているというのが佳にも伝わったのか、「良いよ」と優しく微笑まれた。オレは両腕を猫のようにベッドにつき佳の差し出す玩具のバイブ部分を舐める。あくまでも手を使わず、ぺろ、ぺちゃと。たまには口内に含んだ。

×××

「ン んぐ 、ふく、ふぅ…んぷ」
「そろそろ良いんじゃね?」
「っ、ぅう、はぁ…ッ」
ちゅる、とオレの口から玩具が離される。はっ、はぁ、と自分の息が明らかに荒くなっている。自身がぴくぴくと動くのがわかった。
「挿れたい?」
「っ挿れたい…っ挿れさせろ…!」
「じゃあ腰あげて…オレに瀬人がオナってるとこ良く見せて?」
「そのくらい解っておるわ……ッ!」
本当は佳に触られたいし佳のものを挿れられたい。しかしこんな機会も中々無いというのは頭では理解出来ていたので嬉しいという気持ちもある。正直言うとある。くっそ…!
オレは肘を折り曲げ腰を高くした。

×××

「ぁっあア、ぅぁ ん、ックぁ!」
ヴヴヴとバイブがオレの直腸をえぐるように動く。ぐちぐちと粘着質な水音とバイブレーターの機械音がオレの耳を犯していった。
「あぐ んンぁう はあ、ぁあ…!佳っ佳…!」
はしたないとは思っても、佳に見られていると実感すると酷く興奮した。ベッドの上に両肘を付いているのに快楽でがくがくと震え喘ぐことしか出来なくて開かれた口の端から唾液が流れ落ちシーツにシミを作る。佳はそんなオレをただ微笑みながら愛おしそうに見つめてオレの背中を撫でてくれていた。それがたまらなくてオレは何度もイきそうになる、のにその度に佳からバイブの強弱を弱まれたりイけはしない浅い場所までバイブを移動されられた。
「佳っ…も う、イきたい…!イかせろ…っくぁ、あぐんぅ…っ!」
もう、膝までがくがく震えてきた。気持ち良い、気持ち良い、ただ視姦されながら自慰をしているだけなのに。
「あー…じゃあこのままバイブでイく?それともオレのでイく?」
「そん ぁ、の佳一択に決まっとるわ、ぁ…!」
「瀬人は相変わらずかわいいこと言うなあ…、ん、じゃあバイブ抜くけど良い?」
「んぅ…っ」
もうろくに返事が出来なかったのでオレはコクリと頷くことしか出来なかった。だらだら阿保みたいに流れる唾液をずり、とシーツで拭ったら佳からいきなりバイブを引っこ抜かれた。
「ーーーーーーーーッぁう……!!!」
「ぁイった?」
佳がオレの顔を覗き込んできたがオレの身体は快楽の所為でカタカタと震えていた。
「ま、だ」
「よしよし良く我慢したな瀬人」
佳はそう言うとオレの頭を優しく撫でた。くそ嬉しい…!
「挿れても良い?」
「良い…!」
オレはくるであろう圧迫感に耐えるためにぎゅうとシーツを掴んだ。ちゅく、ちゅと肛門で佳の自身が先端を埋め込んだり抜いたりを軽く繰り返している。それだけでもたまらないのに、よくよく考えると佳はオレの痴態を見て勃起したのだろうかと考えると心臓が跳ねた。どくんどくんと血液が頬にオレの自身に集まるのが解る。今、オレの自身から先走りがぴゅっと出た。
「っ佳頼む…まえ、も、触ってくれ…」
「ん?良いよ」
佳のその言葉と共にオレの自身に佳がにちゅと触れてきた。その上、佳の自身がゆっくりとオレのナカに入って来る。
「ぃ…!!」
オレの身体を気遣うように佳は入ってくる。解ってはいたが、バイブよりもおお、きいし熱い。
「ぁっぁあ、ぁん…!」
挿れられただけなのにびくひくとオレの自身と肛門がひくつく。気持ち良い。きもち、いい。玩具なんか比べ物にならない程、快楽が全身を走り幸福感で心が満たされた。
「動いて、良い?」
一々聞かなくとも好きなように動けば良いのに、佳はオレの身体を心配してくれているのだろうか。それが嬉しくてまた涙が出た。

×××

「はっ、はぁ、は」
「…どうだった、ハロウィン」
あの後、我慢した分散々オレはイかされた。今は疲れ切ったのでベッドに四肢を投げ出している。佳がオレの頬に張り付く髪を避けてくれた。
「ー…来年もする」
「ええぇぇぇぇええ」
「オレの猫耳猫尻尾はどうだったか佳」
「ぁ?良かったよ」
オレはその言葉が嬉しくて佳の首根っこを掴み顔を覗き込んだ。
「本当か!!」
「ぅおびっくりしたあ」
「…な、ならば」
「ん?なに」
「白衣を着用してくれないか…」
「良いけど着てどうすんの」
「もう一回」
「いやごめんオレそこまで元気じゃねえから!!!」





(まだヤりてえんならそれこそオナってろ瀬人ぉ!)
(着るぐらい良いだろうが!!!)
(その後を考えるとひたすら疲れんだよボケ!!!)
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