リーサイくだサイ
 2013.05.30 Thu

リーサイが…アツくてな…
Twitterでな…SFリーサイに開眼してな…
サイってほらエロスの塊じゃん??
んで感情がないとか言ってたじゃん??

だからさセクサロイドサイとかめっちゃいいじゃん??
感情もなしに性に奉仕する電脳天使…
サイって名前からしてサイバーでテクノな感じするじゃん…??
いいじゃん…??
萌えるじゃん…??



ダンゾウ博士に開発された好事家向けセクサロイド・サイ。
配送業者が運搬先を間違え、真面目な青年、リーの元へ送り届けられたサイは「初めて自分を目覚めさせた者を主人とし奉仕する」というプログラムの元、リーへ迫るが拒絶され自身の存在意義を見失いかける。
しかし暫く生活を共にしリーと触れ合う中でサイにプログラムにはない感情が芽生えつつあった。
プログラムなんかじゃない。
これは心。
大事にされたものに魂が宿り九十九神となるように、サイにもリーの真心が通じ、心が生まれたのだ。
読書をしたり、料理を作ったり、普通の人間のような生活をなぞりながらより強くリーとの結び付き、絆を得ていくサイ。
「リー、笑わないで聞いてくれるかな?ボク、心ができちゃったみたいなんだ。ボクは君が好きだよ、リー。プログラムなんかじゃなく、ボク自身の自我として君を愛してる。好き。大好きだよ、リー。苦しいんだ。コアが焼け付いて、回路が熱を持ってる。ねぇリー、お願い、ボクを愛して…お願い…」
サイの切なる願いに押されて、それならば清く正しいお付き合いから、と承諾するリー。
しかしそもそもセクサロイド、サイは我慢できなくなって半ば強引にリーを押し倒し幸せな一夜を迎える。
だがその夜は最初で最後のものになる。
本来サイは別の場所へと届くはずだった。
間違いに気付いたダンゾウ博士にリーの不在時に連れ戻され、初期化を受けるサイ。
リーとの記録も全てなくなる…はずだったのだが、新たに芽生えた心は僅かに消去を免れ、朧気な断片としてAIの片隅に残っていた。
初期化が完了しプレーンな状態で目覚めたサイだったが、ダンゾウ博士のアゴを見て「カレイの煮付けみたいだ…カレイ…カレー…?…あ…!そうだ…カレー作るって約束したんだ…誰と…?そんなの決まってるじゃないか、リーだ、思い出した、ボクはリーに恋してた!」と記憶を取り戻す。
隙を見てダンゾウ博士の元から逃げ出してボロボロになりながらリーのとこまで逃げていくサイ。
しかし人間に逆らうというロボット三原則の禁忌を犯したサイのAIは自壊を始め、漸くリーの家に辿り着いた時にはもう、崩壊寸前。
リーに会えた嬉しさに回路が発熱し、立つことすら制御できなくなり崩れ落ちる。
サイの身体を抱き止めるリー。
リーの腕の中でだんだん機能停止していくサイ。
サイは笑顔で「怖いよ、リー、これが死ぬっていう感覚なのかな。でも幸せだよ。最期に君に会えたから。ねぇリー、ボク、本で読んだんだ。白雪姫は王子様のキスで目覚めるって。ピノキオは人間になれたって。ボクが死んだら、キスしてくれないかな。ボクが、人間になって目覚めるように」って言いながら動かなくなっていく。
リーは「君を死なせはしません!!」とサイをお姫様だっこしてダンゾウ博士のとこに連れて行く。
ダンゾウ博士はサイとリーの真っ直ぐさに打たれてサイを直してあげて…ハッピーエンド…


そんなリーサイくだサイ


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