18時33分、仕事で疲れた体を引きずるようにしていつもの車両に乗り込む。
社会人になって3ヶ月…毎日の帰宅ラッシュにもそろそろ慣れはじめてきていた。
車内に入って正面の開かないドアの脇に立つ。
そこがいつもの私のポジションだ。
完全に許容量をオーバーしている電車のドアが無理矢理閉められ、ゆっくり動き出す。
普段と変わらない日常。
帰ったらシャワー浴びてビール飲んでご飯食べて寝よう。
そんなことを考えていた。
ふと、背後に妙な違和感を感じた。
おしりに何かが触れる感覚…人の手だ。
…ち、痴漢!?
思わず体が硬直する。
見知らぬ男の片手が柔らかく包み込むように私のおしりをスカートごしに撫でている。
あきらかに気のせいなんかじゃない。
どうしよう…怖い…気持ち悪い…
私は視線だけをそっと動かして下を見た。
男は片手でおしりを撫で、もう片方の手に持った鞄を私の体に密着させている。
横の人間に気付かれないように隠しているのだろう。
車内は身動きがとれないほどに混雑していたが、私は何とか手を後ろにやり男の手を払いのけた。
しかし男は触ることをやめてくれはしない。
顔をあげればドアにうつる相手の顔が見えるはずだ。
ちら、と視.....続きはこちら→
続きを読む