反古籠
此方は短編小説にも満たないネタや会話文のみの小咄を雑多に詰め込んだ紙屑箱です
【今日の昼餉は何がいい?/太芥、双黒】

明けましておめでとうございます。旧年は御世話になりました。新年ネタに全く関係ないのですが、簡単なマインドコントロールについて調べていたら思い付いたネタをほろほろ。こんな感じで本年度もぽんこつ全開、包帯無駄遣い装置さながらナメクジ更新していきたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。



《黒の時代(太芥)》

太宰「今日の昼餉だけど、快餐店(ファーストフード店)と定食屋と喫茶処(カッフェ)なら何処が好い?」
芥川「僕は何処でも…」
太宰「食事を摂取せず無花果を一つしか食べない君の事だから、料理店など選べないだろうと思って三つの選択肢を与えたのに、其れすら選ぶ脳がないのか」
芥川「…申し訳ありませぬ」
太宰(困った顔の芥川君可愛い…)


此処でやつがれが「選べます」と意気込んでも、(反抗的な芥川君可愛い)てなりそう。でもって、奇襲されても対応出来るか否かを考えていてちっとも食事(デート)に集中していないやつがれに、やきもきする太宰さんの太→→→←芥とかやきもきして愉しい。



《探偵社入社後で組合とのいざこざが終わった頃》

太宰「今日の昼餉だけど、快餐店と定食屋と喫茶処なら何処が好い?」
芥川「…定食屋を所望します。太宰さんが昔、よく連れて行って下さった店が好ましい」
太宰「私も其処に行きたいと思っていたんだ。あの店の味が恋しくなってね。…久し振りに脚を運ぼうか」
芥川「!はい」
太宰(嬉しそうな顔の芥川君も可愛い…)


相変わらずやつがれに執心。黒の時代のDVラブな関係も良いけど組合対戦後に太宰さんとやつがれの関係が緩和した(お互い想い合っていたのだけど)
のも良いです。


オマケ《相棒時代、出会いたてくらい?(双黒)》

太宰「中也は猪口令糖(チョコレート)味と紅苺(ストロベリー)味と珈琲(コーヒー)味どれがいい?(飴を両手に広げて見せる)」
中原「…じゃあ珈琲」
太宰「ふうん、そうなんだ。聞いてみただけであげないけどね(にっこり)」
中原「手前、いつか見返してやるからな(悔しそうにギリィ)」


《相棒解消後の日常茶飯事(双黒)》

太宰「今日の昼餉だけど、快餐店と定食屋と喫茶処なら何処に行きたい?」
中原「中華料理屋。」
太宰「……中也って本当可愛くないよね、芥川君を見習いなよ」
中原「はア?手前が何処行きたいか聞いたから、仕方なく答えてやったんだろうが。今日は中華の気分なンだよ文句あるか」
太宰「ある。私はおでん屋の気分」
中原「選択肢にねぇじゃねえか。どちらにせよ別行動だな、最初からそうすりゃ良かった」
太宰「え、別行動だなんて、誰がお金を払うんだい」
中原「自分で払えよヒモ野郎」



中也さんは洗脳されない系であって欲しいし、しっかり意思表示出来る所が善きかな。けど「俺は騙されねえぜ」てタイプが一番洗脳しやすいらしいので、ダメかなってちょっと思ってる。洗脳はされてないけど結局いいように操作されてしまってる事に気付いてるから、太宰さんに激しい怒りと苛立ちと少しの自己嫌悪抱いて欲しいし、そんな中也さんの心理を見抜いた上でそれすらも楽しんでる太宰さんくらいが美味しいです。


【心地よい場所/いい太芥の日(遅刻)】

ツイッターで今年も開催された『いい太芥の日(11月22日)』に捧ぐ(というより供養?)。諸事情につき当日参加出来ず、遅刻なんてレベルじゃない事は百も承知なんでタグお借りしてませんが『太芥はエブリデイいい夫婦ぅう!!』と師走の寒空に向かって咆哮します(通報されるぞ)




「もう随分と日が短くなったねえ、季節の移ろいは早いものだ」

「然り。そろそろ買出に往かねば日も暮れる」

「もう一寸だけ、善いじゃあないか。君の膝は存外心地がいい」

「肉付きが悪くて寝辛いと仰せられた記憶しかありませぬが」

「うん、そうだね。でも善いんだよ、此処で。」

ごろんと体勢を変え、太宰は仰向けになり目を閉じる。トクトクと心地よい心音と温もりを交換するようで、互いの微かな呼吸も、日に透き通る睫毛も、髪の感触も、凡てがいとおしい。

「…偶にはゆったり温泉旅行にでも行きたいねえ。蟹食べ放題も捨てがたいけど、あれは慌ただしい上、ツアーは拘束時間長くて自由度が低いのが難点だ。矢張、秘境の温泉が善いね」

「温泉…」

精緻な人形のように整った蛾眉が微かに歪んだ気配がして、太宰は思わず微苦笑して目を開けるとやや渋い表情をしている芥川の貌があった。

「相変わらずの風呂嫌いだねえ」

ふふ、とおかしそうに笑い、再び目蓋を下ろす。

「私がマフィアにいた頃からそうだ。任務終わりの君は返り血塗れになっても、がんとして風呂に入ろうとしないものだから、私が無理矢理引き摺っていったものだ」

「そうして文字通り僕は湯船に放り投げられました。譬喩でない所が恐ろしい」

「そうかい、其れは結構」

太宰は懐かしそうに目を細める。紫夕に色付き始めた雲と、赤と金が溶け合いきらきらと眩しい夕焼け空を飽きる事なく眺めた。

「夕餉は何が宜しいですか」

「んー、そろそろ寒くなってきたし…出汁がきいていて温かいものかな」

「承知しました。味の素もきれない内に購って参ります」

「分かっているね」

「伊達に永い付き合いではありませぬから」

「嗚呼、永きを共にすれば、沈黙すら心地良いと云うよねえ」

「…然り」

話しかければ返ってくる言葉も温かいのだが、確かに、甘やかに流れる沈黙も悪くはない。

「〜〜だったら黙ってちゃくれませんかね?!」

突然割ってはいった第三者の切迫した声。白髪をざんばらに切った少年、中島は青くなったり赤くなったりその表情は忙しい。

「先刻からいちゃいちゃと!此処が何処だか忘れてませんか?!武装探偵社の事務所内ですよ太宰さん!なのに何でポートマフィアの芥川が普通に長椅子に座っているんですか!」

「おや、何処かおかしいかい?」

「おかしいですよ!一体どんな分かりやすい間違い探しなんですか!」

「芥川君は今日は非番なのだよ」

「太宰さんは仕事中ですよね?!」

「否、休憩中」

「ふん…喚き散らして情けない。見苦しいぞ、人虎」

「太宰さんを膝枕してる今のお前に言われたくないんだけど!」

げっそりとした様子の中島は賛同を得ようと探偵社の面々を振り替えるが、一部のミスも許さぬという姿勢で黙々と仕事を続ける者であり、気の毒そうにたれ目ぎみの目をそらす者であり、そもそも全く取り合わず駄菓子を頬張る者であり、賛同者はどうやら零のようだった。…いやだからと言ってこの状況がおかしい事にはかわりないのに…せめて、せめて…

「幾ら一時停戦が存続しているとは云え、そういう事は、その…家ででもやって下さいよ!!」

「え、敦くん、私達の愛の巣に興味あるの?」

「ありません!万に一つもありません!!」

「…喧しくて太宰さんの心音が聞こえぬ。今此処で貴様の息の根を止められたいか」

(丸くなっても僕への殺意(ツン)は健在なんだなあ…)

絶望的に頭痛が生じてきた中島を余所に、太宰は最愛の子を諫めるように笑いかけた。

「こらこら、芥川君。私を撫でる手が等閑だよ」

「…申し訳ありませぬ」

芥川は素直に謝り再び太宰の頭を撫で始めたので、中島はがっくりと肩を落とし、彼奴が買い出しに出て行くまでの辛抱だと言い聞かせて、二人に背を向けるしかなかった。




お粗末さまでした!;久々に文章を書いたのでグダグダネタを更に煮込んでグダグダグダダダした感じに仕上がりました。

今年の被害は探偵社というより主に敦君です。家でやれ!の下りは常識人の国木田さん辺りが言ってくれそうだけど、やつがれと太宰さんの件に関しては谷崎さんとナオミちゃんの関係と同義だと深く追求しないスタンスとってるかもしんないと妄想しました。

なんかうちのサイトにいる太芥はいい夫婦というより、はた迷惑夫婦もしくはバカップルになっててすみません。縁側で膝枕で耳掃除したり爪切ってあげたりしながら温泉旅行の計画とかしてる熟年夫婦太芥みたいなのを考えてたのに何故こうなった←


【学パロ太中(保健医×学生)】

公式ガン無視した学パロですみません。太宰さんが仕事をしない教師失格な保健医で中原さんが高校生です。きわどいけど前に日記で書いた学パロ太芥中エロみたいなのではないです。 リハビリがてら、ありがちな話です。学パロやっぱ難しいね。ちなみに教師×学生なのはただの趣味。早急で中身はすっからかんですが少しでも暇潰しになったら幸いです。



病魔とは無縁なので保健室など殆ど来た事がないが、常連であるクラスメイトの芥川に、中原はHRで貰ったプリントを持って来た。何でも保健医は変人だがウケが良いらしい。クラスでも数名の女子が騒いでいた。どんな野郎かと思ってたが、綺麗な顔した若い男だった。見た目だけは。

中原のこの男に対する印象は余り良いものではなかった。例えば、何だこのやる気ねえ保健医、自分が包帯だらけじゃねえか。不安定な年頃の若者をサポートして健やかな成長を見守る大人であるべき存在なのに、肝心の本人が自殺嗜好とはどういうこった、まあそんな所である。

ある日、ひょんな事で怪我をした。
大した事はない。少し足を捻っただけだ。このくらいて手当てなんざ必要ねえと言ったが芥川に、早急に冷やした方が良い心配され、結局来るはめになったのである。中原が渋々中に入ると

「何?身長でも測りに来たの?」

この対応である。女生徒には愛想も良く分け隔てなく温厚で優しいが、中原相手だとさらっとこんな風に皮肉めいた事を言ってからかってくるのだ。そしてやたら絡んで来る。それが中原には不快でたまらない。

「ちげェよ、見りゃ分かンだろ捻挫だ!」
「へえ、君でも怪我するんだ。明日は槍でも降るかもね」
「御託はいいからさッさと手当てしがれ」
「何でそんな上から目線なの、私は一応先生だよ?」
「なら其れらしく振る舞ったらどうだ、駄目教師」

ずい、足を差し出せば太宰はうっすら笑って受け止め、患部を眺めた。

「うん、少し腫れているから冷やして湿布しないと」

不愉快な男だが腕前は確かだ。丁寧でてきぱきと処置をしてゆく。この時の太宰を見るのは嫌いでは無かった。ああ、黙ってりゃ綺麗な男なのにな、と思う。

そして気がつくと視界が反転していて天井が広がっていた。は…?と呆けていると寝台に押し倒されていた。

「手前何しやがる!」
「いやあ、君の足が誘って来て」
「幻覚みてんじゃねえよ眼科行け眼科!」
「はぁ…黙っていれば綺麗なのに」

それはこっちの科白だ!とパニックになりながらもがく。無事な方の足で蹴りいれようとしたが捕まれ、器用に片手で靴下を脱がして口付ける。なんだそれ、手前、そんな接吻なんて似合わないだろ。しかし、上目遣いにちろりと妖艶に舌を覗かせた太宰の色気にぞくりとし一瞬怯んだ。其れをいい事に太宰は中原の足を肩に乗せて重心をかけ、シャツをまさぐり始める。はっと我に返った中原は慌てて太宰の胸板を押し返した。

「いい加減にしろエロ教師、教育委員会に訴えるぞコラ!」

外では芥川が待っている。こんな所で油を売ってる場合ではないのだ。

「あ、芥川が外にいるだろうが」
「いいじゃないか、誰か来ちゃうかもって…その方が興奮しない?」
「〜〜〜ッ変態野郎がッ!」

渾身の力を込めて太宰を突き放して飛び起き、慌てて身繕いをして三白眼で睨み付ける。

「来世があると思うなよ!」

捨て台詞を吐いてバァンとバウンドする勢いで扉を閉めて出ていった。

「ありゃ、早まったかなあ…?」

ぽつりと残された太宰は、さほど気にした風もなく、くしゃくしゃの蓬髪をかく。青嵐のように出ていって仕舞った少年の背中を思い出し、うふふと独りごちる。と――間も無く扉がガラリと空いた。

「やあ、お帰り。どうかしたの」

にっこりと朗らかに微笑むと、中原は顔を真っ赤にしたまま、しどもどと視線をさ迷わせていたが、ぽつりと言った。

「……上着と鞄、忘れた」

(露骨で面白い子だなあ)



ヤマなし落ちなし意味もなし!これは酷い駄作←

余談ですが元々(何かと受けにアタックして(セクハラの類含む)周りから見ると振り回しているようだけど実は大人の余裕で振り回されていて、受けに本気で嫌われるような事しないし嫌われたらむっちゃへこむし、受けが今の関係しか築けないならそれでも良いし、正直受けの不器用な所も可愛くて仕方ないし時には天然爆撃くらって瀕死だしもうそれすらいいと思えるくらい受け大大好きvな)変態×ツンデレ(というよりは単に愛に不器用でハイスペックな攻めが何で自分を慕ってくんのか謎だし、接し方が分からなくて時にはあまりのしつこさに死ねとか思うくらいだけど何やかんやで攻めは嫌いじゃないから、影でこっそり攻めを喜ばせたようとかどうにか自然に接しようとするけど、攻め前にするとやっぱり素直になれなくて突っぱねて仕舞って後で落ち込むみたいな感じ)の組み合わせが好きでしてね。(以下略)変態×ツンデレ(以下ry)は萌えるよ可愛いよ。←お前は屈折しすぎ



【王と娼婦と魔法使い/太芥中】

頭のネジぶっ飛んだファンタジーパラレルもの続きですみません。もはや文スト要素欠片もねえ。見ようによっては王と魔法使いの配役が逆じゃね?と思う方もいるかもしれない。つか逆でも大丈夫な時点でちゃんとしてないから色々アウト。けどいつか長編書籍で書きたいネタ。


森外れに棲む飴職人は魔法使いだっていう噂が小さな街に静かに流れてる世界。菓子屋で並べられる世にも美しい飴細工は人の手で造られてるなんて思えない程巧みで綺麗な飴が毎日数個だけある店に出回り、それを造ってるのが中原さん。

あまりにその飴が人々を魅了しているけど本人は人前に姿を現さない。彼の存在を肯定する証はただ一つ、飴の袋に綴られたC・Nと云うイニシャルだけ。この街の誰もが彼を知っているのに彼を見た者は誰一人としていない。人々は魔法使いではないかと冗談混じりの噂を流し始める。

某国の王である太宰さんに気にいられて途上国から連れて来られたやつがれ。肩書きは翻訳家や外交目的として連れて来られたが裏の部分は人質と戦争への起爆剤。奴隷=高級聖娼《ヘタイラ》。そんなやつがれも街の人同様に飴に魅せられる。寧ろ人一倍に、誰が造ってるのかと想像するだけで自分の境遇を忘れるくらいに惹かれる。

ただの飴ではない。素晴らしい芸術品だと硝子越しに輝く飴を食い入るように見詰め嗚呼、と溜め息を零す。内嚢を探れば銀貨がチャリチャリと幾つか鳴った。購えない事もない。然し其れは身の丈に合わない様な気がして、見ているだけで、充分だと思って仕舞う。

夕方から夜まで少しの許された時間に飴が売っている店に通っていると、closeと下げられた看板にふと店の前にいるのは街でも珍しい程、綺麗な青い目をした青年。黒の山高帽から赤の髪が揺れる。熱烈なファン(ショーウィンドーを毎日のように眺めるがれに気付いていた)が気になり、飴細工を一つあげる。

彼を飴職人と気付かないまま受け取り、初めてもらった真紅の薔薇の飴細工を食べるなんて勿体無くて、机の上に置いて眺めていたら薄い硝子の箱の中で飴の薔薇が咲いたり散ったりの繰り返していて驚く。

─この薔薇は、生きている。命を吹き込む魔法使いなのだと知らずうちに涙が溢れた。

以来店の前で会うと飴をもらうが、その度に名前を知りたいって思うけど中原さんは名乗らなずに飴を差し出すだけ。何回も飴を貰う内に中原さんは苦笑しながら「一つくらいは食べてみてくれよ」っていう。話すようになって互いの名前を知り、飴職人と知り感動するやつがれ。町外れのちゅやさん宅に招かれ、試作品を味見させて貰ったりする。

一方でやつがれは高級聖娼やってるから、王がやつがれを抱く時に飴の甘い香りがして「また彼の所に行ってたんだね?」って感づかれて問い詰められる。もう行かないように言うが、それだけに飽きたらず太宰さんはがれを閉じ込める。やつがれは中原さんに貰った飴細工であるロビン(最初は鳥の卵だが、日が経つと飴細工で出来た雛が孵り成鳥となる)にこっそり窓から飛ばして会いに行けない事を伝える。

不審に思い直々に城を訪ねる中原さん。門前払いを受けるが諦めきれず面会を勝ち取る。然し王はやつがれには会わせないとし、中原さんにはこの国から立ち退くよう命令する。頭に来た中原さんは胸ぐらを掴みかかるが衛兵に取り押さえられる。太宰さんは「懲罰房へ連れて行き明日処刑しろ」と底冷えた声調で言い放った。

閉じ込められたやつがれは中原さんから貰った花を眺めて涙する。

─彼の人に、会いたい。僕はいつの間に、こんなに強欲になったのだろうか。以前なら見ているだけで充分だったのに。どうか一目、と涙の雫を受けた花が光り、独房に閉じ込められて死刑宣告うけた中原さんの元まで光が差す。

光はすぐに消えるがその後見張りが安否を確かめ太宰さんも様子を見に来る。「そんな物、捨てて仕舞いなさい」と言う太宰さん。だけど捨てきる事が出来ないやつがれ。その時、中原さんがダイナミックに窓を突き破って登場。「よォ、来るの遅ェから迎えに来たぜ、芥川」



此がもし太宰さんが魔法使いで王が中原さんなら、やつがれは暗殺もやってる。底冷えした感じの王様じゃなくてやつがれの事大事に扱って居心地良いように努めてくれそう。この後逃げ出した後も追いつめるけどやつがれが余りにも純粋に太宰さんを想うから根負けして「手前らはこの国から永久追放する」って言って最後にやつがれに「…幸せになれよ」って寂しそうに笑い掛けて兵に撤退するよう命じる。

太宰さんとやつがれは某国(マフィア)から他国(探偵社)亡命するみたいになるかな。だったら王は首領で付き人の騎士が中原さんで兵を率いて見逃してくれたのが中原さんのが辻褄合うか………あれ、もしかしてこっちのがしっくりくる…?(今更)

【妖術使いと迷い人/CP自由】

超ありがちで夢見がち三文駄文だけど、誰がどの配役かによって細部や展開までが違ってくるなと思う。此の配役するにあたって妖術使いを中原さんにすると相手は太宰さん、妖術使いをやつがれにすると相手は太宰さん、もしくは中原さん(個人的な趣味)ですが、お好きなCPで当てはめて下さい。



西欧のある所に深い森があって、其処には魔界生物が暮らしてるくらい神秘的な場所。村人達の間では妖術使い(受け)が呪いをかけていると云われ、森に入ると必ず迷い遭難するらしい。(もしくは結界で人が踏み入る事が出来ない)結界を解ける賢者(攻め)が偵察に向かう。

森の中で妖術使いと会い、自分は危害を加える気はない迷人(世捨人)だと言う。「此処は人間が踏み込んで良い場所じゃない、帰れ」と云われるけど攻めは受けに一目惚れし以後何度か接触を試みる。最初は戸惑い拒絶していたが今まで異端者扱いされて来て孤独だった受けは次第に心を開いてゆく。

始めは妖術使いの討伐側として送られた攻めだけど反乱軍に転じて討伐に来た村人から森を守る為に一緒に戦う。ある日攻めが隠れ家に戻るとボロボロの妖術使いの姿が。攻めが妖術使いに操られているんだと信じた村人に襲われて仕舞った。蒼白の攻めに受けは「無事で良かった」と力無く笑う。

村人は妖術使いの貞操を奪えば魔力は消えて抑えられるという言い伝えを信じた、もしくは攻めは魔法で操られてるんだってなって「お前の所為で攻めは気がふれたんだ」って糾弾された為にろくに抵抗出来なかった。儚い涙を流して攻めに謝る受け。

攻めはぶちきれて村人を皆殺しにする。人ではない者と交わり千の人間の血を浴びた攻めは異形と化し、妖術使いの傍に寄り添い(伴侶か守護者か)魔法の生きる森を守り続ける。


みたいな話。

中原さんが童貞だと妖精だし処女だとユニコーン見えるだろうからファンタジーに持っていくの楽しそう。西欧舞台でちゅやさんが魔法使いだか妖術使いだかそういうの。どうせなら絡繰胡蝶くらい原作設定ガン無視でぶっ飛んだ話も書いてて楽しい。

中原さんが攻めに押し倒されて必死で抵抗するから攻めは傷つくんだけど「止めろ!!ユニコーンが見えなくなっちまうだろ!!」って涙ぐみながら「彼奴らと話せなくなっちまったら一体誰が彼奴らの言葉をきいて人間から住処を守ってやれるんだ?」とか自分より魔法生物の心配してるのとかも性癖です。


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