もし僕が(綾←浦)
「ダメだ一年は組には日記なんてつけてるやついない…綾部先輩はどうします?」

「作法委員会に入りませんか?」

「現実逃避しないでください!!」








「…という事があったんですよ浦風先輩!」

「ご苦労様だったね兵太夫…」

ちょうど一年の虎若と砲撃戦の見学を終えて、片付けをしていた時にまさかそんな事があったとは…

編入したばかりの斎藤タカ丸さんを、作法委員会に誘うなんて…あの、興味が無いものには無頓着な綾部先輩が


胸が、いたい


「…浦風先輩?」

「あ、ごめん…合戦記録良く頑張った!論功行賞出れなくて悪かったな」

「いえ!綾部先輩はいても何もしてなかったですし!」

「…そっか」


時たま、僕がいない間に起こった出来事を兵太夫や伝七から愚痴という形で知ることが出来る…でも今日のは知りたく、なかったかも

綾部先輩はタカ丸さんに…興味があるのかな、もしかして好意を…

この片想いは結ばれる事はないと自分がよく理解しているはずなのに、心の方はまだ割り切れていないようだ

そのうち…綾部先輩がタカ丸さんを委員会に連れてくるのかな…嫌だ、あの空間は唯一僕が綾部先輩と関われる場所なのに

兵太夫を長屋に返し、僕はしばらく縁側に腰をおろして物思いに耽った…こんなに悩んでも現実は、どうにも

「…藤内だ」

「あ…綾部先輩」

偶然なのか運命なのか、僕の心を持ち去った人物が声をかけてきた…めずらしい

綾部先輩は僕の隣に腰をおろすと僕の顔を見ずに呟く

「なんでいなかったの」

「……え?」

「発表とか…その前も」


ああ、論功行賞の事か…


「すみません、田村先輩達と一緒にいたもので…」

「…三木?」

「…はい」

「……そうなんだ」

会話が途切れ、そよ風が僕の前髪を揺らす







「…綾部先輩」

「なに?」

だめ…

「もし、僕が作法委員じゃなかったとしたら」

これを聞いたら恐らく

「…綾部先輩は」

もとには


「僕を作法委員会に誘ってくれますか?」


戻れない



「私は…」











38巻を読み返してたら…つい(爆)

この巻は本当に好き!藤内可愛いし、綾部現実逃避するし…仙蔵の名言「バケツを持った文次郎、略してバケモン!!」があるし(笑)

しかし藤内はなぜ火薬まみれの人達と一緒だったのか…藤内は火縄銃が大好きとか?…藤内が長い棒状の物持ってるとイヤらしいよね(爆)


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リゼ