嘘か真か(綾←浦)
ちょっと驚かしたいだけだったのに…




「ねぇ、実は潮江先輩は35歳なんだよ」

「…はいはい」




…つまらない



一日も半ばを過ぎたあたりで、滝に今日は嘘をついたかと聞かれた
別段そんなに浮かれて嘘を振り撒く事をしようとは思わないけど…したか、と聞かれるとしたくなってしまうから不思議

本来なら適当に会った人に嘘を言ってみてもいいけど…やっぱりあの子に言いたいと思った


浦風藤内に…



きっと、この子は私が想いを寄せているとは知らないだろう
いつも私を見る目は素っ気ないし、私が近寄ると苦しそうな顔をする

今だって、嘘を言っているのに驚いたりとか笑ったりしてくれない…


なんか、やだ


「綾部先輩お暇なんですか?」

「…ううん、いっぱいいっぱい」

「…はぁ」


心が…



なんか、もう嘘とかそういうの関係無しに

お前の顔色が変わるの見たくなってきた…


いいよね?

ちょっとくらい…


「ねぇ、藤内」

「何ですか、また」

「…………すき」


パタンッ


私がどんなに話しかけても藤内が目を離さなかった忍たまの本が、閉じた

「…藤内?」

呼び掛けても藤内は返事をしてくれなかった

「藤内どうしッ…?!」

小さな肩が小刻みに震えていて、強引にこちらに振り向かせてみると

「……ッひっく、」

涙を必死に堪えている藤内がいた

「藤内…ごめんね、泣かすつもりはなかった」

私から顔を隠すかのように両手を目に当てて涙をふく藤内を抱き締める

初めてお前を抱き締めるのが…泣かせた時だなんて

「…ごめんね、ごめんね」

「…ぅ、ふぅ…」

胸から嗚咽が聞こえる

なんで泣いたの?


好きだと言ったらいけなかったのかな

「ごめんね…好きなの、本当に…藤内が好き…」

「……ッ?!」

また、お前は泣いちゃうのかな

「…ッ馬鹿野郎…馬鹿綾部…ばか…ッ」

「…うん、ごめんね」

「嘘の後に…本当の事言うなんて…信じられない」



え?



「ぼ、僕の事…嫌いなのかと…」


好き、の嘘は

嫌い

そっか…


「好き…嘘じゃない、藤内…好きなの本当だよ」

「…ッうるさいです、ばか!」


今は何を言っても

私は「馬鹿」らしい…




ねぇ藤内

涙が止まったら

なんで泣いたか

聞いてもいい?







クソ甘い!(爆)

綾部に対して素っ気ないフリをしていた藤内…好きすぎて近寄りがたかったんです
綾部の「好き」に泣いちゃった藤内…さっきまでずっと嘘を言われてたから、「好き」も嘘だと思ったら涙が出ちゃったんです
綾部が本気で「好き」だと言っていると分かったら、恥ずかしくなって綾部を馬鹿呼ばわりする藤内…彼の気持ちを察してあげて下さい(爆)

綾浦はこういう不慮の事故的な勘違いを繰り返していると美味しい(なんでだよ)


はてさて…急いで2パターンのエープリルフール書いてみたが…どちらが好まれるのかしら
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リゼ