綾部喜八郎殺人未遂事件(綾浦+三)
綾部喜八郎殺人未遂事件

それは、私がユリコと一緒に散歩をしていた時だ

「さ〜ユリコ!今日も沢山…ってなんだ?!」

目の前に行き倒れたが喜八郎いた。その頬は強く殴られた痕がある…これは!

「喜八郎ッ!しっかりしろ!」

「…ッ…三木?」

「あぁ!誰にやられたんだ?!」

「…さ…んね…」

「…ッ三年生の?!って気を失うな!」

グッタリとした喜八郎を抱え、直ぐ様四年い組の部屋に連れていく


スパァッン


「ッ滝夜叉丸!」

「なんだ騒々しい」

「…って喜八郎君どうしたの?!」

どうやらちょうどタカ丸さんも遊びに来ていたようで、倒れた喜八郎を見てアタフタしている

私は喜八郎をそっと寝かせ、事の次第を二人に話した


「つまり…三年生が喜八郎を殴ったのか」

「…三年生かぁ」

喜八郎は見た目に反して力は強く、体術だって得意とする奴だ…その喜八郎が殴られるとは、犯人はかなりの実力があるに違いない

「私はこれから犯人を探す!三年からの挑戦状かもしれん!」

「……そうか、頑張れ」

「…………ん?」

何やら滝夜叉丸は乗り気ではないし、タカ丸さんは苦笑いしている…一体何なんだ

「仲間が傷付けられたんだぞ?!薄情者!…私だけでも喜八郎の無念を!」

私は勢い良く部屋を出た…必ずや犯人をッ

先ずは三年生の聞き取り調査からだ!


◆S・Kの場合◆


「強い奴?…ん〜作兵衛と三之助が強いぞぉ!私も強いけどなッ!…そうだ私が一番つよって、いてぇ!殴るなぁ!」



◆M・Iの場合◆


「今芋虫達に離乳食あげてるので後にしてくれませんか?…綾部先輩を殴った三年生?……それを知ってどうするんですか?」



◆S・Tの場合◆


「あ、綾部先輩を殴った?!…あぁきっと食満先輩に違いない!三年生がやったと言いふらし、俺に罪を擦り付ける気だ!この間俺が棚を壊したからだぁ!殺されるぅ!」



◆S・T二人目の場合◆


「…あ〜確かに俺七松先輩のお陰で強くなったかもしれないけど…流石に無自覚で殴らないですよ…本当に」



◆K・Sの場合◆


「え、綾部が?…コホン綾部先輩が殴られたんですか?ざまぁ…それは大変ですね…いや僕じゃないですよ!僕なら確実に仕止めますし!証拠を残すだなんて失敗もしないので!」


なんだろう…やけに疲れたぞ
しかし、有力な手掛かりが全然掴めない
確かに喜八郎は三年生と言ったはずだが


ん…まだあそこに三年生が残ってたか

「ちょっとそこの三年生!」

「僕に何の用ですか?」

私を見上げた三年生はなんだか弱々しく見える…犯人はコイツじゃないな

「私は綾部喜八郎を殴った三年生を探している…知らないか?」

すると綾部という名前に反応して、弱々しかった目が鋭くなる

「…それは僕ですけど」

「………へ?」

急に態度を変える三年生に正直戸惑った。コイツ何者だ

言葉が出ずに固まっていると

「ハァハァ…と、藤内やっと見つけたッ」

「あ、喜八郎!そんな怪我で走るな」

「……………ふん」

気を失っていた喜八郎が走ってきた…コイツと顔見知りなのか
喜八郎は私を無視して『藤内』と呼ばれた三年生に近寄る

「…藤内、今回は私が悪かった」

「今回も、ですよ!貴方学習能力あるんですか?!毎回毎回…いい加減僕の堪忍袋も切れました!」

「…改心するから」

「それは三日前に聞きました!」

なんだこれ、話の内容だけ聞いてたら夫婦喧嘩みたいだ

「…私だって、我慢の限界だったんだ」

「………我慢の限界?」

「一緒に、居たかったの」

「…ならなんでッ!」

喜八郎を殴った奴は泣きそうな顔で怒鳴り付ける

「なら…なんで着替えやお風呂をこそこそ覗いたり!僕の褌を盗んだりするんですか?!そんな事されたら一緒にと思えません!!」


これは喜八郎が悪い


「…なら一緒にお風呂入ってくれる?私の前で着替えてくれる?褌を洗わせてくれる?…一緒に布団に、グハッ!」

私は無意識に…喜八郎を殴ってしまった

沈黙が私達を包み込む

「…すまなかったな」

「いえ…ありがとうございます田村先輩」

とりあえず喜八郎はここに寝かせておこう

「えーと…」

「申し遅れました、浦風藤内です」

「…浦風、何か相談とかあるなら聞くぞ?」

「ありがとうございます」

今日1人、大切な後輩が出来た









うちの綾部はいつもこうだ(爆)
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