8話 2013.10.11更新
男性が微笑むと、薫もぎこちなく笑った。
「ホントに?」
「ああ。」
薫がかなり警戒を解いてきていることがわかって、男性の性器は喜ぶように更に大きくなった。
「すっごい、また大きくなった…」
四つん這いのまま肘を折り、薫はゆっくりと男性の性器を両手の人差し指で挟んで撫でた。
「ンッ…」
「すっごく硬い…」
息がかかる程の距離で男性の性器を見つめながら、指を増やしていく。
「それに熱くて、ヌルヌル…」
「アア…」
たまらず漏れ出た男性のエッチな声に、薫は男性を見上げた。
「気持ち…いいの?」
「ハア、ハア…当たり前だよ。薫君みたいな可愛い男の子にチンポ触られてるんだから…」
男性は、トロンとした熱い目で薫を見つめた。
「お兄さん…英と同じ目してる…」
「………」
薫は、しばらく男性を見つめてから体を起こした。膝立ちのまま、男性に体を寄せる。
「見せてあげる…ボクのエッチなチンポ…」
「ゥ…ンン…」
英彦の声に、二人共ビクッと英彦を見る。
「そういう運命か…薫君、ズボン穿いて。」
男性はソファーから下りると、素早くパンツとズボンを穿いて、英彦のもとに戻った。薫は、ちょっと男性と英彦を見てから、ハーパンを穿いた。
「ヒーコ、ヒーコ。」
「…篤史さん。」
「大丈夫か?」
「ボクまた…あっ!」
英彦はガバッと体を起こしてキョロキョロした。薫と目が合って赤くなる。
「薫…」
「英…大丈夫?」
「あ…ああ。」
「はい、パンツ。」
「もうっ!だから、尻はやめてって言っただろっ!」
男性からブリーフをひったくると、穿きながら頬を膨らませる。
「そんなこと言ってもよ〜。」
「ズボンは?」
「え?…ほらよ。」
「そんなに怒んないでよ英…ボク、すっごくためになったよ?」
英彦は、ハーパンを穿きながら固まった。
「無理かなって思ったけど、ボクもアルバイトするよ。」
「薫…」
「ボクも、篤史さんみたいな良いお客さん探す。」
ニコッと笑う薫に、英彦は真っ赤になりながら篤史を見上げた。
「コ、コイツはただの変態。いいお客さんなんかじゃないって!」
「ひっでえなぁ。」
篤史は、腕組みして英彦を睨んだ。
「今から、強引にやっちまおうかな〜。」
「う…」
ビクッとする英彦の頭を、篤史は優しく撫でた。
「冗談だって。また会えた時の楽しみにとっておくよ。」
「………」
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