5話 2013.10.08更新
「見たい…です。」
薫は、小さな声で答える。
「そう。じゃあ…」
男性は、ソファーの背もたれに頭を乗せた英彦の口に、自分の唇を重ねた。
「ンンッ…」
英彦がヒクンと体を震わせる。やがて互いの舌を絡ませ、キスは音がするほど激しいものになった。男性が英彦のブリーフに手を差し込み、性器を握って外に出すと同時に英彦の腰が浮き始める。薫は、『はあ…はあ…』と息を乱して英彦の性器を見つめた。
「ウグッ…ンンーッ!」
英彦が、体を震わせながら、ビュクビュクと溢れ出すように射精する。その精液は、握る男性の手と英彦の性器の間に溜まっていった。薫は幼なじみの痴態に、思わず自分の股間に手を置いていた。初めて見た、勃起した男性の性器と精液。もちろん、薫は勃起した他人の性器を見たことはあったが、それは興奮や欲を発生させるものではなく、自分のそれと同じく、ただ可愛いだけのものだった。だが英彦の今のそれは、薫に明らかに違う感情を芽生えさせていた。
「ハアッ…ハアッ…」
男性が口を離し、精液をこぼさないように性器から手を離すと、英彦の呼吸音が聞こえてきた。
「息が荒れてるね。」
手についた英彦の精液を、ペロペロと舐める男性と目が合って、薫は恥ずかしくなって目を逸らした。
「興奮してるんじゃないの?。ヒーコのやらしいチンポ見てさ。」
「………」
男性は全部舐めとると、手をナプキンで拭いて立ち上がった。薫が、ビクッとする。男性はニヤリと薫に笑いかけてから、英彦のブリーフに両手をかけた。
「ヒーコ。脱がすよ?」
「ヤッ…恥ずかしいよ…」
微かに蘇った羞恥心が、男性の手を止める。
「ヒーコのやらしいチンポ見て、薫君、興奮しちゃったんだよ?。可哀想じゃないか。」
「…え?」
英彦が、ユラリと体を起こす。ブリーフから手を離し、涙ぐんだような目で薫を見つめる。
「薫…」
男性が、ブリーフごとハーパンを抜き取っても、英彦は見つめ続けた。
「嬉しいんだ?、ヒーコ。もう、ビクビクさせてるじゃないか。」
確かに、薫の前に全てをさらけ出した英彦の性器は、先程を凌ぐがごとく勃起し、ビクビクと脈打っている。
「さあ、いっぱいシコシコしてあげるから、薫君に見てもらおうな。」
男性は、英彦を抱え上げるようにしてソファーと英彦の間に自分の体を滑り込ませると、英彦を自分の股間の上に座らせながら自分も座った。
「うん…見て、薫…」
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