3話 2013.10.06更新
英彦と男性が並んでソファーに座り、薫はテーブルを挟んで英彦の前に座った。薫は、三人なのに無駄に広い部屋を借りるなと、英彦の横の空いたスペースを見つめながら思う。
「薫?。オレンジジュースでいい?」
「え?…うん。」
「お腹空いてるなら、食べたいもの頼んでいいからね。」
英彦の太ももに置かれた男性の手に気づいて、薫は英彦を見た。
「ピザ食べようぜ?、ピザ。」
「う…うん。」
注文したものが全て揃い、しばらくはワイワイと三人で歌った。
「薫君、おかわりは?」
「あ…えっと…」
薫がメニューを眺めていると、いきなりその時は訪れた。
「アン…」
英彦の聞いたことのない声に、薫はビクッと顔をあげた。男性が英彦の肩を抱いて、英彦の股間を撫でていた。
「決まった?」
妙に冷静な態度の男性と、頬を染めて股間にある男性の手を押さえる英彦に、薫の心拍数は一気に跳ね上がり体が強張る。
「ま…まだです。」
「決まったら教えてね。」
男性は、ニコッと笑った。
「ダ、ダメだよ…薫が見てるじゃん…」
「大丈夫だよ、薫君はメニュー見てるから。ほら、手退けて。」
「もぅ……ヒンッ!」
英彦が手を退けると、男性は英彦の性器をハーパン越しに握り込んだ。英彦はキュッと目を閉じて男性の肩に顔をつけ、薫はゴクッと唾を飲み込む。
「相変わらず敏感だな、ヒーコのここは。」
「アツシさん…ホントに…」
「嫌だって言うのか?。こんなに感じてるくせに。」
ハーパン越しに性器をしごかれて、英彦は顔を振った。
「ヤッ…ダメッ…」
英彦の性器がグングンと大きくなるのが、薫にも分かった。男性が、チラッと薫を見る。
「決まった?」
薫はユルユルと顔を振った。変な汗が、変なところを流れる。
「薫君。チンポおっきくなってる?縮んでる?」
ヒクッと自分の股間を見た。
「縮んでるなら、俺やめるから。ヒーコとの約束だし、君にも嫌われたくないからね。」
男性は、英彦の股間から手を離して、コップを持ち上げてジュースの残りを飲んだ。
「ハァ…ハァ…」
英彦が、ボーッとした顔で薫を見つめる。薫は、ゆっくりと立ち上がった。その股間は、英彦と変わらないぐらいに盛り上がっていた。
「じゃあ、おかわりを頼もうね?」
薫が小さく頷く。
「ヒーコ、見える?」
「薫の…おっきくなってる…」
英彦の声は、普段からは想像出来ない、可愛く甘えた声だった。
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