2話 2015.06.14更新
タキタは、左手を太ももから離して、少年の性器をブリーフの上から指先一本で撫でた。際どい賭けだった。マッサージと言えば、言えなくもない。少年が嫌がれば、それまでだが、少年は荒い呼吸を一瞬止めて、『あ…』と小さな声を発しただけだった。嫌がるふうもなく、目も開けない。タキタはニヤリとして、それを二度繰り返した。少年が、『んっ…』と、軽く腰を浮かせる。シミは更に広がった。やはりこの少年の勃起の早さは、何かを期待してのことだと、タキタは確信する。指を二本にして、挟むようにして撫でると、少年の性器は今にもブリーフから顔を出さんばかりにビクビクと動く。タキタが手を離すと、少年は呼吸を再開して腰を落とした。

「続けても大丈夫ですか?」

少年は、目を開けてタキタを見つめる。

「うん…」

タキタは、優しく微笑んだ。

「それと、ガウンや下着を脱いでもらえると、もっといろいろなマッサージが出来るのですが…」

これも賭けだった。いやらしい意味で、積極性があることをほのめかせば、それを少年が期待しているとすれば乗ってくる可能性がある。少年はゆっくり上半身を起こすと、ガウンの紐を解いた。

「あ…」

ガウンの裾を尻に敷いていることに気づいたのだろう。脱ぎたくても、このままの状態では、パンツは脱げてもガウンは脱げない。

「あ、あの…」

タキタを見て赤くなる。

「嫌になりましたか?」
「違…台から降りていい?」
「え?…ああ、もちろんです。」

少年は、タキタの目の前で台から降りると、ガウンを脱いだ。続いて躊躇うことなくブリーフも脱ぐ。タキタは、その一部始終をジッと見つめた。ガウンとブリーフを受け取って、素早くカゴに入れると、すぐに少年の元に戻る。少年は、立ったままタキタを待っていた。

「すいません。また仰向けで、膝を立てて股を開いて下さい。」

少年の性器はビクンの反応し、溢れ出した先走りが真上を向いた亀頭と亀頭を包む包皮の間に溜まりきれなくなり、タラリと太い陰茎を伝う。感度もかなり良いが、感受性も想像力も豊からしい。少年は素直に台に上がると、言われた通り、両膝を立てて大きく股を開いた。タキタが横に来ると、静かに目を閉じる。タキタは、少年の亀頭に手をやり、指先に先走りを絡めた。

「ん…」
「すいません。オイルでもいいのですが、大量に出てますし、こちらの方が具合がいいと思うので…」

そのまま少し移動する。
- 2 -
[*前へ] [#次へ]
戻る
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
リゼ