あしあと1つ
カタカタカタカタ…………


暗い部屋にキーボードの音が鳴る

今日も依頼がたくさん来た


『・・・・・うぇ、帽子屋ファミリーに書類を届ける・・・嫌がらせ??(ボソッ』

ぶっちゃけ帽子屋嫌い。

あの眼は全てを見透かすような気がして・・・



資料はFAXで届いてるし



『・・・・まぁ、行くか。何かいい事ありそうだし』

それにこの依頼報酬いいし

俺はそう言い

着替えて外に出た。

もちろん資料も持って


『・・・・・めんどくさ・・・・』

俺の家はハートの城に近い森の中にあるウッドハウスて奴だ



暫く歩いていると

とても懐かしい香りがする。

昔俺を助けてくれたアノ少女に


考え事をしていて気付かなかったんだろう


ドンッ


『……ッ!』

あっぶねぇー

『・・・・・・あの、すみません』

そういって顔を上げると

いや、こっちもよそ見してたから、大丈夫?と声をかけてくれたのは・・・・・




アリスだった。あの時俺を助けてくれたアノ少女、アリスだった。

『・・・・あ、あの時も有難う御座いました………!』

アリス「えっとー、どこかで会いました?;」


嗚呼、この姿じゃ分からないか。

ポフン!と音を立てて猫の姿の戻ると


アリス「…………………あーーーー!!あの時の!!」

『・・・・よかった。覚えててくださったんですね』

忘れるはず無いじゃない!フフッと言って笑った。


そして話にし着いていけてないペタさん(ペーターのこと)

ペーター「嗚呼っ、僕に会いに来てくれたんですね!!アザミ!」

アリス「ペーターあんたホモだったの!?」

ペーター「違いますよ!ただ純粋にアザミが好きなだけです!」

それをホモって言うのよ!アリスが言う

元気だなぁとおもいながら眺める

アリス「あ、そうだ。これからお茶しない?」


いきたいけど・・・・・

『・・・・すみません。これから仕事で・・・・終ったらでいいですか?』

アリス「そっかー、残念ね。終ったらハートの城にきてね!あと敬語じゃなくていいのよ!」

『・・・・・・そう…………?なら普段通りで』

また後で〜と手を振り返す

早く行ってハートの城に行こう


そんなことを考えて早く歩いた


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